結果を出したくても人生の楽しみは削っちゃならない

大学受験勉強や資格試験の勉強、何かを成し遂げるためには「我慢が必要」と我々昭和世代は教えられてきた。

恋愛は浮ついているからいけない、遊びの時間は無駄だからいけない、お洒落は必要ない。
成果や結果は「我慢や苦しみの先にあるもの」と教わってきた。

だから受験勉強に取り組む生徒から親はゲームを取り上げるし、自分で達成したい目標のある人は自分で自分を追い込む環境を形作ることが正解だと思っている。

確かに何かを成し遂げるためには、物理的な時間の確保が必要だ。
そのために多少の我慢や犠牲は必要になる場面もあるだろう。

しかしながら、楽しみを極限まで削った方が成果や結果は出るのだろうか?
答えは、「ノー」である。

言わずもがな、結果や成果を出すためには「継続」が必要だ。
大学受験なら平均で2年、資格はものによるが短いもので1年、長いものだと4年、ブログに至っては自分で辞めると決めるまで作業は続く。

楽しみを削った人はどうなるかというと、突発的にスプリント的には結果を出せるものの、結局途中で息切れを起こしてリタイアしてしまう。

私は自分自身も含めてこの罠に陥る人をたくさん見てきた。
今まで勉強していなかった生徒がいきなり1日8時間勉強すると目標を立てて2週間でやめたこと。
プロジェクト開始の2~3ヶ月は勢いがあったものの、その後パッタリと姿を見せなくなったメンバーなど。

最初はモチベーションが高いのでスプリント的に走れるのだが、自分のスピードを見誤ると酸欠になっていきなり倒れてしまう。

結果や成果を出すには「マラソン的な走り方」を身につける必要がある。
プロのマラソン選手ならいざ知らず、我々のような一般市民ランナーはマラソンも途中で給水が必要だし、トイレ休憩もあるし、大会によっては途中でバナナを食べたりなんかもする。

とてもじゃないが、一般市民ランナーが何もなく42.195kmをただただ走るだけでは完走できる人は少ないだろう。
我慢や苦しみは自分の中のストレスを増大させ、自分の中にあるエネルギーを奪ってしまう。結果、エネルギー不足に陥り、継続は難しくなる。

また自分の楽しみとは自分に栄養やエネルギーを与えるものだ。
休息や楽しみは次の行動へのエネルギーとなるため、本来なら削ってはいけないのである。
マラソンで言えば、給水や食料補給が必要ということだ。

私も昔は「我慢の先に栄光がある」と信じていた。
様々なことを我慢していることが逆に「自分は頑張っている」との思いを強くさせた。

考えを改めた今でも三つ子の魂百まで、ではないが、無意識に自分に必要以上の我慢を強いて作業や行動をしていることがある。

そんな私に家族が言った。

「僕たちは人生を豊かにするために頑張っているのであって、苦しむために頑張っているんじゃない。人生の楽しみは削っちゃいけなんだよ。」と。

今、自分の目標に向かって成果や結果を出したいと思っているあなたは大丈夫ですか?
必要以上に自分を追い込んで、途中でリタイアしか買っていませんか?

もし今リタイアしかかっているのであれば、自分にとっての楽しみ、栄養補給の方法を見つめ直し、改めてマラソン的な走り方ができるように考えてみてください。

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