転職というと、どうしても「年収アップ」や「キャリアアップ」を目指すものというイメージがあるかもしれません。
でも、私が転職で手に入れたのは、収入ではなく、“納得感”と“心のゆとり”でした。
年収は下がった。でも、それが何か?
前職は営業職で、成果報酬の割合が大きい会社でした。数字を上げれば上げるほど給料は跳ね上がり、20代後半にしてはなかなかの年収を稼いでいました。
ですが、実際の生活はボロボロでした。出張続き、終電帰り、休日も取れず、家族と過ごす時間も皆無。
食事も睡眠も不規則で、気づけば体調を崩しがちに。心もすり減っていて、「何のために働いているんだろう?」と疑問ばかりが募っていきました。
転職先は、フルリモート勤務・フレックスタイム制・給与は年収ベースで約80万円ダウン。
最初は正直、収入が減ることへの不安もありました。ですが、「暮らし」や「自分の時間」という見えない資産を手に入れたことで、失ったものよりも得たもののほうが圧倒的に大きかったと感じています。
毎日の満足度が変わった
今では、妻とゆっくり食事をとり、毎日自宅でゆっくり休める。
業務の進め方もある程度自分でコントロールでき、体調に合わせて効率よく働くことができます。
心に余裕があることで、パフォーマンスも安定し、職場の人間関係も以前よりずっと良好になりました。
副業と自己成長への時間
また、余裕が生まれた分、副業にも挑戦しています。ずっと興味のあったライティングを学び、小さな仕事から少しずつ実績を積んでいる最中です。
年収という意味ではまだ前職には及びませんが、自分の力で収入を得る喜びや、成長を感じられる充実感があります。
前職の「お金はあるけど余裕がない」状態から、今の「余裕はあるけどお金は少し減った」生活へ。私は後者のほうが、圧倒的に満たされていると感じます。
年収がすべてではありません。
たしかに生活の安定にはお金が必要ですが、それ以上に大切なのは、「自分が納得できる働き方ができているか」。
私は今、年収よりも「自分の生き方」に軸を置いて働けています。
そしてそれが、何より価値のある“報酬”なのだと、心から思えるようになりました