チオグリコール酸カルシウムは、主に除毛クリームやパーマ液など、美容に関わる製品で活躍しています。我々の髪や体毛はケラチンというたんぱく質でできているんですが、チオグリコール酸カルシウムにはケラチン同士の結びつきをほどく力があります。たとえば、除毛クリームを使うとき、クリームを塗ってしばらく待つと毛が柔らかくなって、ふき取るだけで簡単に除去できるのは、この成分のおかげというわけですね。
人から「どの除毛クリームがいいですか？」と質問をされた時、私は迷わず「チオグリコール酸カルシウムが入っている製品を使いましょう！」と回答しています。もちろん、個人差はあるので、みんなに合うとは限りませんが、実際に使った人からは「独特なにおいが少ないし、肌荒れもしにくかった」という喜びの声をよく聞きます。
また、パーマ液にチオグリコール酸カルシウムが使われている理由は、髪の形を変えるためにケラチンの結合を一度切る必要があるからです。ヘアサロンでパーマをかけたとき、美容師さんが「この薬剤は還元力が強いから、しっかりウェーブが出ますよ」と教えてくれたことがあります。このようにチオグリコール酸カルシウムは、しっかりしたウェーブやカールを作るのに向いているとのことです。
また、除毛クリームに使われる成分の中でも、チオグリコール酸カルシウムは比較的においが少なく、香料でカバーしやすいという特徴があります。他の成分が入ったクリームを使ったときは、どうしてもツンとしたにおいが気になりませんか？しかし、チオグリコール酸カルシウム主成分のクリームは、ニオイが気にならず、使い心地が良いと評判です。
また、除毛クリームの場合、pHが11〜12くらいの強アルカリ性で、成分の濃度も7％以下に抑えられていることが多いです。これは、肌へのダメージをできるだけ減らすための工夫らしいですね。
念の為、初めて使うときは必ずパッチテストをしましょう！少し面倒に感じるかもしれませんが、赤みやかゆみが出てしまうと大変なので、やっぱり事前のチェックは大事だと思います。
使用上の注意点としては、クリームを長時間塗ったままにしないこと、頻繁に使いすぎないこと、などですね。敏感肌の方は、使い方を守らないと肌荒れするので、後悔しないためにも注意点を必ず守ってくださいね。もし肌に異常を感じたら、すぐに洗い流して、必要なら皮膚科で相談すると安心です。
チオグリコール酸カルシウムは、我々の美容の強い味方である一方、正しい使い方を守ることが大切です。成分の特徴や働きを知って、説明書や注意事項をしっかり読んでから使うようにしましょう。ムダ毛処理やパーマを楽しむとき、少しだけ成分にも注目すると、より美容が楽しめるでしょう。